2017年2月22日水曜日

「Windows 10 Home」、システム更新はユーザーへの通知なしに自動で実行

「Windows 10 Home」を使うにはMicrosoftの示す使用許諾条件に同意する必要があるが、そこには、システム更新が自動的にインストールされることに同意するものとする、とある。
 ライセンス使用許諾契約の条件を承諾すると、これに同意することになるのだが、みなさんは、エンドユーザーライセンス契約をしっかり読んでいるだろうか?
 「更新。本ソフトウェアはシステムとアプリの更新を定期的に確認し、これをダウンロードしてインストールする。ユーザーが更新を入手できるのはMicrosoftまたは認可された発行元からのみであり、この更新を提供するため、Microsoftがユーザーのシステムを更新することが必要になる場合がある。本契約を承諾することにより、ユーザーはこのような自動更新を追加の通知なく受け取ることに同意するものとする
全ての「Windows」に深刻な脆弱性--緊急パッチが公開
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 実際問題として、この件に関してユーザーが自分で決められるのは、システム再起動のタイミングだけだ。自動的に再起動するか、都合がいいときに再起動するかを選択できる。
 「Windows 10 Pro」のユーザーは、もう少し自分でシステムを制御でき、機能更新を遅らせることができるWindows 10のCurrent branch for Business(CBB)に切り替えることができる。ただし、遅らせすぎると、セキュリティ更新もブロックされてしまう。

 Windows 10の更新を完全に制御できるのは、「Windows 10 Enterprise」のLong Term Servicing branch(LTS)を選択したユーザーのみだ。

2017年2月14日火曜日

「Windows 10」ができるまで

 Microsoftがリリースした「Windows 10」は、最初の印象とはまったく違うものになっている。

 これはユーザーが見ている中で成長したOSだ。Windows 10のビルドは、2014年10月からWindows Insiderプログラムを通じて早々と公開された。

 Microsoftは500万人以上のテスターからのフィードバックをもとに、このOSにさまざまな修正や機能追加を行ってきた。その結果、Windows 10の外見や感触は最初のリリースとはかなり異なるものになっている。

 この記事では、Windows 10がプロトタイプから今回リリースされたものまで、どのように進化してきたかを紹介する。


初期リリース

 Windows 10の最初のビルドは見た目がかなり違うかもしれないが、スタートメニューが復活しているという点は変わらない。

 Windows 8では、タイルベースのスタート画面が導入される代わりにスタートメニューが消えたことで驚きを呼んだが、MicrosoftはWindowsユーザーのお気に入りのこの機能を再び採用することで、不満を抱いたユーザーを取り戻すことを狙っている。

 この画像では、「すべてのアプリ」リスト、カスタマイズ可能な「よく使うアプリ」、そしてライブタイル(動的に更新される情報を表示する、アプリとリンクしているタイル)が表示されているのがわかる。

 Windows 10の後期のバージョンでは、スタートメニューの外見と機能が変更されたが、ライブタイルが廃止されることはなかった。
 Microsoftがリリースした「Windows 10」は、最初の印象とはまったく違うものになっている。

 これはユーザーが見ている中で成長したOSだ。Windows 10のビルドは、2014年10月からWindows Insiderプログラムを通じて早々と公開された。

 Microsoftは500万人以上のテスターからのフィードバックをもとに、このOSにさまざまな修正や機能追加を行ってきた。その結果、Windows 10の外見や感触は最初のリリースとはかなり異なるものになっている。

 この記事では、Windows 10がプロトタイプから今回リリースされたものまで、どのように進化してきたかを紹介する。


初期リリース

 Windows 10の最初のビルドは見た目がかなり違うかもしれないが、スタートメニューが復活しているという点は変わらない。

 Windows 8では、タイルベースのスタート画面が導入される代わりにスタートメニューが消えたことで驚きを呼んだが、MicrosoftはWindowsユーザーのお気に入りのこの機能を再び採用することで、不満を抱いたユーザーを取り戻すことを狙っている。

 この画像では、「すべてのアプリ」リスト、カスタマイズ可能な「よく使うアプリ」、そしてライブタイル(動的に更新される情報を表示する、アプリとリンクしているタイル)が表示されているのがわかる。

 Windows 10の後期のバージョンでは、スタートメニューの外見と機能が変更されたが、ライブタイルが廃止されることはなかった。

2017年2月6日月曜日

モジラ、アドオン開発の変更計画を発表

ウェブブラウザ「Firefox」を開発するMozillaは、プログラマーが開発できるブラウザの拡張機能について、今後行われる変更を発表した。既存の拡張システムの土台であるXPCOMとXULについては段階的に削除していく。これに対しては、一部のFirefox開発者が怒りを示している。
 MozillaのFirefoxデスクトップマネージャのKev Needham氏は、Mozillaは「Electrolsys」や「Servo」などの新しい技術をサポートするためににFirefoxを変更すると説明した。また、ユーザーをスパイウェアとアドウェアから保護し、アドオンのレビュー時間を短縮化する目的もあるという。
 変更は以下の4つの方法で行う:
  • 新しいAPI「WebExtensions」を実装する。WebExtensionsは「Google Chrome」「Opera」のモデルとだいたいの互換性があり、複数のブラウザ向けの拡張開発が容易になる。
  • Electrolysisを備えた安全、高速、マルチプロセスのFirefoxバージョンを開発する。Firefoxアドオンがこれと互換性があるかどうか、開発者は動作確認をする必要がある。
  • サードパーティーの拡張が安全性、性能を損なうことなく、またユーザーをマルウェアにさらすことなくカスタマイズできるようにするため、Mozillaは「Firefox 41」より全ての拡張に対し、Mozillaによる検証と署名を義務付ける。Firefox 41は、9月22日にリリース予定。
  • XPCOMとXULベースのアドオンを非推奨にする。
 XUL、XPCOM、両技術による制限のゆるいアドオンフレームワークを廃止する理由について、Needham氏は次のように説明している。「XPCOMとXULはFirefoxにとって土台技術ではある・・・JavaScriptでブラウザの大部分を作成できることは、Mozillaに大きなメリットをもたらしてきた。また、Firefoxのカスタマイズ性についても、他のブラウザよりも優れたものにできる。だが、これらの技術を利用したアドオンモデルは非常に制限が緩い。アドオンはFirefox内部の実装に完全にアクセスできる。モジュール性に欠けるため、多くの問題につながっている」。
 一部のFirefox開発者はMozillaの変更に不満のようだ。人気アドオン「DownThemAll」を開発するNils Maier氏は、「XPCOMアクセスを持つXULベースのアドオンを非推奨にするとはひどいものだ。現実のものになったら、Firefoxを見捨てる」と記している。